野沢菜に注目してみた。その1
ここ長寿日本一を誇る長野県は、知名度の高い郷土料理が顔を揃える。
3000メートル級の山々が立ち並ぶ起伏のとんだ土地、比較的冷涼な気候から生み出される質の高い農作物の数々、そのひとつ「野沢菜」に注目してみた。
かつて野沢温泉村を中心に栽培されて、「野沢菜」と名がついたのが由来。
今では信州地方全体で栽培が盛んになり、長野を代表する農作物のひとつ。
一般的には、野沢菜漬けが代表的。日本三大菜漬けにもなっています。
では、現物はどんな感じだろう?まずは畑をのぞいてみた。
青々して、なんかこのままでも、うまそう!
漬物でしか見たことないので、意外にけっこう大きいんだ。
成長すると50~90cmにもなるそうです。
10月下旬頃から収穫が始まり、11月下旬頃まで行われます。
ちなみに、春にはご覧の通り ↓ 長野県にいるのに見たことなかったぁ。。
余談ですが、あの「おぼろ月夜」は
高野 辰之が、野沢菜(菜の花)畑を見て印象に残って作ったそうです。
菜の花畠に、入日薄れ、~♪
見わたす山の端(は)、霞ふかし。
春風そよふく、空を見れば、
夕月かかりて、にほひ淡し。
ところで野沢菜漬けって、どんな風に作ってるんだろう。
野沢温泉村をのぞいててみた。
おぉこれは、温泉を使って収穫した野沢菜を洗ってるじゃないですか。
当地では野沢菜を「お菜」と言って、温泉の湯を使った「お菜洗い」が有名とか。
村内に13か所ある公衆浴場のほとんどが、2日間だけ開放され、野沢菜の束を運ぶ人々が、ひっきりなしに浴場に向かいます。今では、野沢温泉村ならではの冬の風物詩。
温泉で洗ったお菜は温泉の成分が染み込んでやわらかく仕上がり、健康にもいいとのこと。
お次は、
揃えた野沢菜を樽に敷き詰めていきます。
その都度、塩、唐辛子など振っていきます。
樽いっぱいになったら、重石をおきます。
樽とばあちゃん、いいですね。
家庭ごとに伝統が引継がれ、各家々の味あるそうです。
野沢菜漬けは大きく分けて、浅漬け、本漬けがあります。
浅漬けは、緑色のもので、市販されているのは大体このタイプ。
本漬けは、乳酸発酵が進みアメ色に変色したもの、本漬けを味わうには足を運んだほうがよさそうだ。
最近では、乳酸発酵が体に良いとされている研究結果も出ていて、以前以上に注目され始めている。
実際に発酵している本漬けには、性乳酸菌が含まれています。
http://www.tarunoaji.com/nyusankin.html
ついでに、長野県は「お茶菓子に漬物が出てくる」とは本当か、身のまわりの人に聞いてみた。
珍しいことではなく、けっこう当たり前のようだ。
この感じ、いやぁおしゃれですね。
軽井沢にこんなカフェがあったらいいですね。
参考までに ↓
こうなると、塩分過多なならないのか心配になってきた。
引き続き、調査してみよう。